覧古考新

時代の転換点は過ぎた後でなければ理解できませんが「文化や伝統の灯火が消えた」というニュースも枚挙にいとまがありません。形が残っていれば復刻することもできますが、作り手の念いは復刻できません。

10、11月は「528Hz」の音を利用した『愛と癒しの瑞玉コンサート』を開催しました。「528Hz」はすでに忘れ去られていた音の周波数です。日本で奈良・平安時代の頃、ヨーロッパでは現代で復元できる最古の宗教音楽としてグレゴリオ聖歌(賛美歌)が生まれました。グレゴリオ聖歌の7音(階)のハーモニーはとても心地よく感じるのですが、その7つの基準周波数のひとつが「528Hz」と言われています。

「528Hzとは1秒に528回の振動をしている」という意味です。私たちが音を理解できるのは「音→流体(空気や水)の振動→耳の鼓膜が振動を察知→脳が音を理解」という振動の連続現象をキャッチできるからですが、本質的には耳だけに限らず体全体で感じています。「528Hz」のメロディーは副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせるため、最近では「機能的楽曲」と呼ばれています。

今回はコンサート中のトークだけとなりますが、「528Hz」の心地よい響きは是非皆さまのお手元に置いてお楽しみください。


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