理念を受け継ぐ

本物のエキストラバージンオイルを製造する会社に出逢いました。その感動をお伝えした
いと思います。香川県の小豆島にある「東洋オリーブ株式会社」 です。

いただいたのは「トレア小豆島産エキストラバージンオリーブ油[手詰み]」という限定品です。本当に美味しいものは料理の脇役ではなく、そのままを飲んで楽しむことができます。 スプーンの中で黄金色にキラキラと輝くオイルは、口の中一杯にフルーティさが漂い、飲んだあとも、口の中にほどよい苦さと甘さと華やかさの余韻が残る“幻の雫”だったのです。

おいしさの秘密はオリーブを自社で栽培から販売に至るまで、関わる人々が心を込めた丁寧な仕事でした。一般的なオリーブオイルは大きな機械でガサガサとオリーブの木を揺さぶり、その時に落ちたオリーブの果実や葉などを全て一緒に機械に入れ、アルカリ剤の薬品なども入れながら搾っていき、油を抽出し、大量のオイルが作られます。また、輸入物はまとめてタンカーに積み込まれ、現地で瓶詰めするそうです。

いただいた「トレア小豆島産エキストラバージンオリーブ油[手詰み]」は、完熟のオリーブ果実のみを選び、傷による果実の劣化を防ぐために人の手で丁寧に一粒一粒を摘み取られ、72 時間以内に果汁を搾り、更に不純物を沈殿させたわずかな上澄み(全体の2~3%)だけを用いた商品です。時間や手間を惜しまないこだわりから、“幻の雫”ができあがったのです。

一般的なオイルと比べると182g で3,625 円という金額は決して安くはありませんが、英語で言えばリーズナブルです。本物の味をこの価格で味わうことができる企業努力に驚きました。そのこだわりの理由は今からさかのぼること約70 年前の「フルーティな美味しいオリーブオイルを日本人にも食べさせてあげたい。」という先代の想いです。

この「志」を今も受け継ぎながら運営を続けられ、今の時代に在ること。私たちが創造す
る理念事業と重なり心が震え感動したのです。

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