安全で安心なお米「ピロール米」
「安心安全」という言葉を耳にする機会は多いのですが、その違いをお聞きしても正しい答えをパッと返される方は少ないようです。
ごく簡単に説明すれば「安全」は試験や調査で数値が明確であり、健康への影響が許容範囲内であることをさしており、「安心」は気持ちの状態をさしています。こうして言葉を紐解くと「安全」だから体に無害というわけではないことも分かります。しかしスーパーでの品定めでは「美味しそう」という見た目だけで手に取り、成分すら見ずに口に入る食べ物も多く 「国産=安全」と判断するには心もとない食品も多いのが現実です。
ピロール農法は藍藻(ラン藻)というバクテリアの力を借り、土の中で酸素を放出してもらう農法です。このバクテリアはアルカリの性質や蓄積した農薬などを分解するという安全で頼もしい個性を持っていますが、それだけではありません。土の中に酸素が豊かに存在していると、そこにはミミズ、カエル、ヤゴ、タイコウチといった小動物が増え、それを小鳥たちが餌とする自然循環のダイナミズムが生まれます。
分類こそ違いますが、同じ生物が「心地よい」と感じる環境の延長線上に私たち人間が存在していることを考えると、小動物が減り続けるような作物の作り方には不安が生じ、安心というバロメーターが下がります。

この農法で作られたピロール米「コシヒカリ」から作られる「こしのひかり」というお酒は100年以上続く酒蔵で、大正時代から使われている木槽(きぶね)搾りで丁寧に時間をかけて作られ、少し甘口でキレがあり、芳醇な香りを楽しめる上品な仕上がりです。このコダワリ商品も皆様に楽しんでいただけるよう準備中です。
2014年10月09日 | Comments(0) | 健 食